LINE配信コストを下げる方法。対象・頻度・成果を揃えて見直す
LINE配信費用を見直すときは、不要な配信を減らすことと、必要な案内が届くことを同時に確認します。通数だけを減らして、予約確認や申込後の案内まで止めてしまうと、業務への問い合わせが増える可能性があります。
最初に、配信を「業務上必要な通知」と「関心に合わせて送る案内」に分けます。そのうえで対象・頻度・送信方法を見直し、費用と成果を同じ期間で比べます。
配信ごとに目的と対象を記録する
| 配信 | 目的 | 対象の例 | 除外する例 |
|---|---|---|---|
| イベント募集 | 新しい申込を得る | 関心を表明した人 | 申込済み、対象地域外 |
| 利用方法の案内 | 初回の利用を支える | 新規登録して未利用の人 | すでに利用した人 |
| 予約確認 | 日時と場所を知らせる | 有効な予約を持つ人 | 取消済み、変更前の予約 |
| 商品のお知らせ | 関連する商品を案内する | 関心や購入履歴が合う人 | 配信停止を希望した人 |
これは設計例です。購買履歴や予約情報を使う場合は、自社が持つ会員情報とLINEユーザーを正しく対応付ける必要があります。電話番号や表示名が似ていることだけで配信対象を決めないようにします。
絞り込みに使える情報を確かめる
公式のオーディエンスには、ユーザーIDの集合やメッセージへの反応を使う方法があります。一方、管理画面で作れる種類とMessaging APIで作れる種類は同じではありません。たとえばウェブトラフィックのオーディエンスを、APIだけで新規作成できる前提にしないでください。LINE Developers:オーディエンスを使う
実際の設計では、次の順に確認します。
- 何の条件で絞るかを、業務の言葉で書く。
- その情報がどこにあり、いつ更新されるかを確認する。
- 使う管理画面・APIの条件、必要件数、利用できる期間を確認する。
- 配信前に対象件数と除外件数を確認できるようにする。
「最終来店から60日」という条件なら、来店情報が更新されなかった人へ誤送信する可能性もあります。更新が止まったときに配信を保留するか、確認してから送るかまで決めます。
改定後料金で比較する架空例
以下は、配信対象にできるユーザーが10万人いて、全員への1回の配信を10万通と数える仮定です。ブロック等の変動はなく、日本のスタンダードプランを利用し、月額固定費15,000円・無料枠30,000通を適用します。すべて税別、2026年10月1日以降の公表料金での計算です。
| 仮の配信設計 | 月間通数 | 追加分 | 追加メッセージ料 | 月額固定費込み |
|---|---|---|---|---|
| 全員へ月4回 | 400,000通 | 370,000通 | 1,025,000円 | 1,040,000円 |
| 全員へ月2回+2割へ月2回 | 240,000通 | 210,000通 | 625,000円 | 640,000円 |
| 毎回3割へ月4回 | 120,000通 | 90,000通 | 270,000円 | 285,000円 |
新料金は追加分の最初の20万通が1通3円、その超過分が2.5円です。たとえば37万通の追加は、20万×3円+17万×2.5円=1,025,000円となります。2026年9月8日時点では改定前であり、この表は将来の料金を使った試算です。公式の追加料金改定告知
この差額がそのまま利益の増加になるわけではありません。絞り込みの開発・運用費、申込数の変化を加えて判断します。対象にした人の比率は説明用で、3割にすれば同じ成果を維持できるという意味ではありません。
Replyへ置き換えられる体験を選ぶ
Reply APIは料金プランの通数に計上されません。ただし、利用者の操作などで得た応答トークンの利用条件を満たす必要があります。後日の予約リマインドを、待機したReplyで送る設計にはしません。Messaging APIの料金
利用者がメニューを押して「今月の案内」を読む体験は、問い合わせへの応答として検討できます。一方、自分で開かなくても届ける必要がある通知は、対象を正しく絞って送る方法を残します。課金と送信方法の違いも参照してください。
成果を落としていないかを確認する表
| 見る項目 | 比較する条件 |
|---|---|
| 費用 | 固定費・追加配信・ツール・運用作業を分ける |
| 目的の達成 | 予約・購入・必要な情報の閲覧など、配信の目的に合う指標 |
| 問い合わせ | 案内が減ったことで増えた質問がないか |
| ブロック等 | 同じ期間・定義で変化を見る |
| 誤送信・漏れ | 取消済みへの送信、対象者への未送信 |
比較期間に募集内容や広告予算が変わったら、その変更も記録します。反応率が上がっても、対象が減って申込総数が落ちる場合があります。割合と件数を併記し、費用削減のために必要な案内を失っていないか確かめます。
よくある質問
配信を減らせば必ず安くなりますか?
追加配信費は減る場合がありますが、固定費だけの範囲では請求額が変わらないことがあります。ツール代や絞り込みの運用費も含めて比較してください。
予約リマインドを無料のReplyにできますか?
後日の自動通知を、期限のある応答トークンで送る構成にはできません。必要な通知は適切な送信方式で残し、宛先や送信条件を見直します。
対象を絞ると成果も下がりませんか?
下がる可能性があります。費用、申込総数、反応率、問い合わせの変化を同じ期間で確認し、必要な案内が漏れていないか検証します。
この記事に関連するサービス
配信対象と通知条件を整理し、顧客データとの連携や費用監視が必要な範囲を検討します。
出典・参照
- LINE公式アカウント:追加メッセージ料金改定のお知らせ (2026年9月8日確認)
- LINE Developers:オーディエンスを使う (2026年9月8日確認)
- LINE Developers:Messaging APIの料金 (2026年9月8日確認)